平成29年度の活動

  • 平成29度事業の大きな柱として計画していたフィリピン国タルラック州ラパスでの「合鴨農法」普及事業を見送ったため、29年度は準備期間と位置づけて活動を行ってきました。

    国内での環境保全活動としては、平成29年5月及び10月に「子どもと森をつなぐためのリーダー養成講座」を開催し、高い評価を得ることができました。
     講座では森林専門家による森の公益的機能、森と人との暮らしについての講演もあり、積極的に環境保全の重要性を呼びかけて広報活動を行いました。
    平成29年度の具体的な活動は以下の通りです。
  • 環境保全のための人材養成講座
  • 環境保全のための人材養成を目的とした講座を開催。 自然への知識と子どもたちへの伝え方、興味の持たせ方を指導し、森と人との共生につなげていこうとするものである。
  • プログラムは北欧のNGO団体が開発したプログラム「森のムッレ教室」のメソッドを日本の自然環境に適合させたもので、講師は日本及びフィリピンでの実績がある2名が担当。 プログラムは、自然の中でのフィールドワーク、参加者によるワークショップもあることから、受講者数は15名程度として募集した。
  • 開催場所は樹木の豊富な新宿御苑で、新宿管理事務所の協力を得て利用許可を得ることができた。
    日程は新緑のころの5月と紅葉の11月に開催した。
    新宿御苑には約1万の樹木が育ち、四季ごとに様々な自然に接することができる貴重な公園で最適な環境であり、この環境の中で、子どもたちに自然への興味を持たせる工夫、伝える知恵などのフィールドでの講義、また、レクチャールームでの環境教育基礎講座により体系的に理解できる内容とした。 2日目には参加者によるワークショップで、短時間であったにも関わらず、参加者の工夫がみられ、子どもたちに伝えるためのアイディアに満ちたものとなっていた。
    参加者からは森林環境、自然界を体系的に理解できたとの感想が寄せられている。特に、知識・知恵を得ていく過程を感じることができたので、これを法人(保育園)全体で共有していきたいとの感想も得られ、人材養成講座の目的が達成され、成果を確信することができたこともあり、単年度で終わることなく、継続して開催していきたいと考えている。

  • 第1回子どもと森をつなぐためのリーダー養成講座
  • 開催日:平成29年5月21日(土)、22日(日)
  • 講 師:下重喜代、光橋 翠(森のムッレ教室リーダー)
  • 特別講師:農林水産省林野庁次長沖 修司 参加者:講座9名、特別講演16名

  • 第2回子どもと森をつなぐためのリーダー養成講座
  • 開催日:平成29年11月4日(土)、5日(日)
  • 講 師:下重喜代、光橋 翠(森のムッレ教室リーダー)
  • 特別講師:谷田貝光克「香りの図書館」館長、理学博士
  • 参加者:講座12名、特別講演18名
第1回子どもと森をつなぐためのリーダー養成講座PDF
第2回子どもと森をつなぐためのリーダー養成講座PDF